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後期のアルバム

1968年

エルヴィスNBC TVスペシャル (Elvis NBC-TV Special)

1968年12月に放映された68カンバック・スペシャルを収録したライヴ・アルバム。映画サウンド・トラックでしか聞けなくなっていたエルヴィスとは全く違う、荒々しくも生き生きとした歌声に満ちていた。
後に、総計4時間に及ぶ収録のほとんどを網羅した4枚組CDや、収録された4回のショー全てを含む3枚組DVDセット、ダイジェスト版DVDも発売されている。躍動的なエルヴィスの映像と共に鑑賞できるDVDがおすすめ。

トラブル~ギター・マン / ローディ・ミス・クローディ / ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ / ハートブレイク・ホテル~ハウンド・ドッグ~恋にしびれて / 好きにならずにいられない / 監獄ロック / やさしく愛して / 主の御許に行かん~アップ・アバヴ・マイ・ヘッド~セイヴド / ブルー・クリスマス / ワン・ナイト / メモリーズ / 主の御許に行かん / 明日への願い

1969年

エルヴィス・イン・メンフィス (From Elvis in Memphis)

カムバックTVスペシャルの後、14年ぶりにメンフィスでレコーディングされたうちの12曲からなる。充実したバンドをバックにシンプルなカントリーから感情豊かに歌い上げるバラードまで、TVスペシャルと同じワイルドな声を聴かせてくれる。このメンフィスでのレコーディングは他のアルバムとは一味違ったサウンドに仕上がっている。
「イン・ザ・ゲットー」はシングル発売され大ヒットした。ゲットーに生まれた子供の物語で、説得力ある声で静かに歌い上げる。その歌詞には多くの人があっけにとられた。

ウェアリン・ザット・ラヴド・オン・ルック / 強く生きよう / わが胸に抱きしめて / ロング・ブラック・リムジーン / イット・キープス・ライト・オン / ムーヴィン・オン / わが愛の力 / ジェントル・オン・マイ・マインド / アフター・ラヴィング・ユー / 恋はいばらの道を / エニー・デイ・ナウ / イン・ザ・ゲットー

1970年

バック・イン・メンフィス (Back in Memphis)

「エルヴィス・イン・メンフィス」と同じ、メンフィスのスタジオでのレコーディングからの選曲。ヒット曲はないが、バックバンドの演奏もすばらしく、やはり映画サントラとは全く違ったエルヴィスを聴くことができる。
当初は、9年ぶりに再開されたステージ、8月のラスベガス公演のライヴ録音「エルヴィス・イン・パーソン」とセットで発売された。

インヘリット・ザ・ウィンド / これがストリート / ホーム・タウンのストレンジャー / ア・リトル・ビット・オブ・グリーン / アンド・ザ・グラス・ウォント・ペイ・ノー・マインド / ドゥ・ユー・ノウ・フー・アイ・アム / フロム・ア・ジャック・トゥ・ア・キング / ザ・フェアズ・ムービング・オン / ユール・シンク・オブ・ミー / 愛がなければ

エルヴィス・オン・ステージVol.1 (That's the Way It Is)

映画「エルヴィス・オン・ステージ」のサウンド・トラックとして発売されたが、実際には映画に登場した曲目をスタジオ録音とライヴから集めたもの。映画で使われた録音と全く同じものは「パッチ・イット・アップ」のみだが、逆に「この胸のときめきを」などはフルサイズのスタジオ録音を聴ける。「20昼夜」と「ジャスト・プリンテンド」は映画ではカットされたが、アルバムには残った曲。

君を信じたい / 20昼夜 / 恋のはた織り / パッチ・イット・アップ / マリー・イン・ザ・モーニング / この胸のときめきを / ふられた気持ち / 去りし君へのバラード / ジャスト・プリテンド / 群集の中のストレンジャー / 恋へもう一歩 / 明日に架ける橋

エルヴィス・オン・ステージVol.2 (On Stage: February 1970)

映画「エルヴィス・オン・ステージ」とは関係なく、収録されているのは1970年1月~2月におこなわれた2回目のインターナショナル・ホテルでの公演から8曲、さらに前年8月の初回ラスベガス公演から2曲となっている。

シー・シー・ライダー / リース・ミー / スイート・キャロライン / 悲しき街角 / ワンダー・オブ・ユー / ポーク・サラダ・アニー / イエスタデイ / プラウド・メアリー / ウォーク・ア・マイル・イン・マイ・シューズ / レット・イット・ビー・ミー

エルヴィス・オン・ステージVol.3 (Elvis in Person at the International Hotel)

元々は「バック・イン・メンフィス」との2枚組で「エルヴィス・イン・パーソン」として発売されたが、1970年に整理されて別々の作品として扱われるようになった。1969年8月の初回ラスベガス公演から12曲が収録されている。
まだ、洗練された感じがなく、荒々しく生き生きとした歌声に満ちている。

ブルー・スエード・シューズ / ジョニー・B・グッド / 恋にしびれて / 今夜はひとりかい? / ハウンド・ドッグ / 愛さずにはいられない / マイ・ベイブ / ミステリー・トレイン~タイガーマン / ワーズ / イン・ザ・ゲットー / サスピシャス・マインド / 好きにならずにいられない

1971年

エルヴィス・カントリー (Elvis Country )

1970年6月にナッシュビルで録音された40曲近くの中からカントリーを中心に選んでつくられたアルバム。曲が足りないため2曲は8月のラスベガス公演が終わった後に録音されている。
慣れ親しんだカントリーをエルヴィス独特のアレンジでくつろいだ感じで歌っている。全ての曲と曲の間がブリッジ・ソングでつながっている。

スノーバード / 明日は来ない / 一人ぼっちの山小屋 / ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン / 時のたつのは早いもの / 知りたくないの / 淋しき足音(No.1) / イッツ・ユア・ベイビー / ザ・フール / 色あせし恋 / マディ・ウォーター / 想い出のバラード

ラヴ・レター・フロム・エルヴィス (Love Letters from Elvis)

「エルヴィス・カントリー」と同じ1970年6月にレコーディングされたセッションからの選曲で、バラードからロックまでエルヴィスらしい佳作揃いの1枚。

ラブ・レター / 闇に消えた声 / イフ・アイ・ワー・ユー / ガット・マイ・モジョ・ワーキング / ローマの心 / オンリー・ビリーブ / ふたりのワルツ / シンディ・シンディ / アイル・ネヴァー・ノウ / つのる恋の傷手 / ライフ

初めてのクリスマス (Elvis Sings the Wonderful World of Christmas)

1957年に出した「ホワイト・クリスマス」以来のクリスマス・アルバム。格調高い賛美歌から南部テイストの曲まで、男盛りのエルヴィスが歌う一味違ったアルバム。録音はアルバム「至上の愛」と同時期になされた。

アデステ・フィデレス / ファースト・ノエル / 雪降る聖夜 / ウィンター・ワンダーランド / 素晴らしいクリスマス / あなたのいないクリスマス / 故郷のクリスマス / クリスマスに帰れたら / ひいらぎの葉とクリスマス・ツリー / メリー・クリスマス・ベイビー / シルヴァー・ベルズ

1972年

エルヴィス・ナウ (Elvis Now)

タイトルに「ナウ」とあるが、1969年から71年にレコーディングされたバラエティに富んだ曲を集めたもの。「エルヴィス・カントリー」で曲のつなぎ使われていた「おいらは何でも見ちゃったよ」のフル・バージョンが収められている。

ひとりぼっちの夜 / ロザリオの奇蹟 / ヘイ・ジュード / サインはピース / 別れの時まで / ふたりの朝 / 朝の雨 / シルヴィア / 恋は愚かというけれど / おいらは何でも見ちゃったよ

至上の愛 (He Touched Me)

2度目のグラミー賞を受賞したゴスペル・アルバム3作目。1971年5月にレコーディングされている。
エルヴィスにとってゴスペルはヒット曲にしないといけないとうプレッシャーもなく、自分の気持ちの赴くままに好きなよう歌えた。前2作に比べ選曲は幅広く、一段と成長したエルヴィスが気持ちよさそうに歌っているのが伝わってくる。

神の手に導かれ / 信じる心 / アメイジング・グレイス / 見よ、そして信じよ / 淋しき足音(No.2) / ロック・マイ・ソウル / 夕べの祈り / 我を導きたまえ / 神はただ一人 / 美しき愛 / ハレルヤ・ジョン / イエスのみ許へ

エルヴィス・イン・ニューヨーク (Elvis: As Recorded at Madison Square Garden)

エルヴィスの最初で最後のニューヨーク公演のライヴ・アルバム。初めてコンサートの最初から最後まで収録されたアルバムでもある。3日間で4回公演があり、チケットは即日完売で78000人を動員した。
このアルバムは公演の反響に驚いたRCAが、急遽わずか9日後に発売し、ダブル・プラチナを記録した。公演にはジョン・レノン、ジョージ・ハリソン、ボブ・ディラン、デヴィッド・ボウイ、ブルース・スプリングスティーンらの顔もあった。

ツァラトゥストラはかく語りき / ザッツ・オール・ライト / プラウド・メアリー / ネヴァー・ビーン・トゥ・スペイン / この胸のときめきを / ふられた気持 / ポーク・サラダ・アニー / ラヴ・ミー / 恋にしびれて / ハートブレイク・ホテル / テディ・ベア~冷たくしないで / ラヴ・ミー・テンダー / ラマンチャの男:見果てぬ夢 / メンバー紹介 / ハウンド・ドッグ / サスピシャス・マインド / 心の想い出 / アメリカの祈り / 時のたつのは早いもの / 愛さずにいられない / 好きにならずにいられない

1973年

エルヴィス・イン・ハワイ (Aloha from Hawaii: Via Satellite)

19973年1月14日、当時報道のみに使用されていた宇宙衛星を使って世界36か国に同時生中継され15億人が見たといわれる、史上初で最後のショーのライヴ録音。録音されるのが初めての曲も多く、全23曲を熱唱した。日本での視聴率は37.8%という驚異的な数字だった。
レコードはショーの1週間後に発売され音質はあまりよくなかったが、現在はリミックスされ改善されたCDが発売されている。2004年には、映像がDVDで発売されている。

ツァラトゥストラはかく語りき / シー・シー・ライダー / バーニング・ラヴ / サムシング / ユー・ゲイヴ・ミー・ア・マウンテン / スティームローラー・ブルース / マイ・ウェイ / ラヴ・ミー / ジョニー・B・グッド / イッツ・オーヴァー / ブルー・スエード・シューズ / 泣きたいほどの淋しさだ / 愛さずにはいられない / ハウンド・ドッグ / そして今は / フィーヴァー / 私の世界へ / サスピシャス・マインド / メンバー紹介 / アイル・リメンバー・ユー / のっぽのサリー~ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン / アメリカの祈り / 恋の大穴 / 好きにならずにいられない

フール (Elvis ("Fool" album))

ハワイ公演の「スティームローラー・ブルース」とのカップリングでシングルヒットした「フール」と「故郷への道を教えて」が1972年3月の録音、「イッツ・インポッシブル」は1972年2月のライヴ録音、他の曲は1971年3月と5月にレコーディングされたもので「エルヴィス・ナウ」「至上の愛」と同時期のもの。

フール / 故郷への道を教えて / 僕についてきておくれ / イッツ・スティル・ヒア / イッツ・インポッシブル / フォー・ラヴィン・ミー / パドレ / アイル・テイク・ユー・ホーム・アゲイン・キャスリーン / 愛を誓おう / くよくよするなよ

ロックン・ロール魂 (Raised on Rock/For Ol' Times Sake)

「ロックン・ロール魂」は1曲目のタイトルで、多くはバラードからなるアルバム。1973年7月と9月にレコーディングされた10曲からなる。前後のアルバムに比べると印象が薄くまとまりに欠けるが、アメリカ南部の雰囲気が漂う「ロックン・ロール魂」は悪くないし、他の曲もそれぞれ味がある。

ロックン・ロール魂 / 君のまごころ / 何が起こるか / 君のいない寂しさ / 僕の恋人 / 想い出の絆 / 帰らぬあなた / ジャスト・ア・リトル・ビット / 優しいアンジェリーン / 麦畑の彼方

1974年

グッド・タイムズ (Good Times)

1973年7月と12月にメンフィスのスタックス・スタジオでレコーディングされた。非常に高い評価を受けたアルバムで、ヒットした「マイ・ボーイ」を初めとして、すばらしい演奏をバックにエルヴィスの高い歌唱力を存分に味わえる1枚。

涙で祈る幸せ / ラヴィング・アームス / フィーリン・イン・マイ・ボディ / それが愛でなければ / シー・ウェアズ・マイ・リング / 君に夢中さ / マイ・ボーイ / スパニッシュ・アイズ / 佳き時代を語ろう / グッド・タイム・チャーリー

ライヴ・イン・メンフィス (Elvis: As Recorded Live on Stage in Memphis)

1974年3月のツアー最終日、1954年にプロとして初めてステージに立ってから13年ぶりにメンフィスを訪れた。メンフィスでの録音はエルヴィスの希望でもあった。
曲目はお馴染みのものであるが、エルヴィスのノリが最高で、また観衆の大歓声をよくとらえており、優れたライヴ盤だと絶賛された。現在はカットされていた10曲を追加し、音質を向上させたレガシー盤が発売されている。

シー・シー・ライダー / アイ・ガット・ア・ウーマン / ラブ・ミー / お前が欲しくて / メドレー:のっぽのサリー~ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン~ママはダンスを踊らない~フリップ・フロップ・アンド・フライ~監獄ロック~ハウンド・ドッグ / ホワイ・ミー / 偉大なるかな神 / メドレー:ブルーベリー・ヒル~愛さずにはいられない / ヘルプ・ミー / アメリカの祈り / レット・ミー・ビー・ゼア / マイ・ベイビー・レフト・ミー / ローディ・ミス・クローディ / 好きにならずにいられない / クロージング・ヴァンプ

1975年

約束の地 (Promised Land)

1973年12月にレコーディングされた18曲のうち8曲が「グッド・タイムズ」に、残りがこのアルバムに入っている。このときのエルヴィスは非常にノッており、楽しんで一気にレコーディングがすすんだようである。カントリー・テイストの曲を中心に、ロックからバラードまで、軽快なものから胸に深く染み込むような熱唱まで楽しめる。

約束の地 / ホンキー・トンク・エンジェル / ヘルプ・ミー / ミスター・ソングマン / 思い出のラヴ・ソング / 悲しみの夜 / 愛は遠くから / 俺を忘れろ!! / シンキング・アバウト・ユー / ユー・アスクト・ミー・トゥ

エルヴィス・トゥデイ (Today)

1975年5月に行われたエルヴィス最後のスタジオ録音。「思い出のグリーン・グラス」や「アンド・アイ・ラヴ・ユー・ソウ」など有名な曲のカバーが多くエルヴィスなりの解釈で表現されている。過剰なコーラスのオーバーダビングなどはあるが、バラエティに富み楽しめる1枚となっている。

恋のトラブル / アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー / 嘆きのスーザン / 愛なき女 / シェイク・ア・ハンド / ピーシズ・オブ・マイ・ライフ / フェアリテイル / アイ・キャン・ヘルプ / 想い出の影 / 思い出のグリーン・グラス

1976年

メンフィスより愛をこめて (From Elvis Presley Boulevard, Memphis, Tennessee)

1976年2月に自宅でレコーディングされた13曲の中の10曲。後にシングルで発売されてヒットした「ムーディー・ブルー」もこのときの録音。
この頃のエルヴィスは相当体調を悪くしていたにもかかわらず、過密なライヴ・スケジュールが組まれていた。決して良いコンディションではなかったはずだが、ヒット曲「心の痛手」の熱唱から始まるこのアルバムは、全体として悲しいトーンにつつまれていて、聴く者を引きつける何かがある。

心の痛手 / ネヴァー・アゲイン / 雨の別離 / ダニー・ボーイ / ラスト・フェアウェル / フォー・ザ・ハート / つらい涙 / ソリテアー / ラヴ・カミング・ダウン
最後の恋

1977年

ムーディ・ブルー (Moody Blue)

1977年7月に発売されたこのアルバムは、結果的にエルヴィスの追悼アルバムとなり、ダブル・プラチナムを記録した。タイトル曲「ムーディ・ブルー」はアルバムに先駆け発売されてヒットしたが、1976年2月に録音されたもの。他に1976年に録音されたものを合わせて6曲があったが、77年に予定されていたレコーディングがキャンセルされたため、ライヴの4曲を加えてこのアルバムが発売された。

アンチェインド・メロディ / 愛しい貴方 / リトル・ダーリン / 浮気はやめなよ / レット・ミー・ビー・ゼア / ウェイ・ダウン / プレッジング・マイ・ラヴ / ムーディ・ブルー / 何でもないのに / イッツ・イージー・フォー・ユー

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2021年4月30日