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中期のアルバム

1960年

エルヴィス・イズ・バック (Elvis Is Back!)

除隊後初めてのアルバム。エルヴィスが明らかに入隊前と変わったのがわかる。角が取れ、洗練された歌い方に変わり、ワイルドな青年が大人になったような感じ。初期のロックン・ロールを生み出した、どこか不良っぽいエネルギッシュでワイルドな雰囲気が消えて、寂しく感じたファンも多くいた。

君の気持ちを教えてね/フィーヴァー/奴の彼女に首ったけ/すさんだ気持ち/恋のスリルに比べれば/固い枕の兵隊暮らし/サッチ・ア・ナイト/いかすぜこの恋/隣のあの娘/ライク・ア・ベイビー/考えなおして

心のふるさと (His Hand in Mine)

子供のときから教会の音楽に触れ、黒人たちが生み出したゴスペル音楽に慣れ親しんでいたエルヴィスならではの宗教曲を集めた一枚。映画「燃える平原児」を撮り終えて、「嵐の季節」の撮影に入るころのレコーディング。
大ヒットというわけではなかったが、1年近く売れ続け、やがてゴールド・レコードとなった。

主よ御手をわが胸に / 黄金のきざはし / 主のやりかたには / ミルキー・ホワイト・ウェイ / 神様だけが知っている / 天の主を信ず / ジェリコの戦い / 主は求むところをしりたもう / スウィング・ダウン・スウィート・チャリオット / マンション・オーヴァー・ザ・ヒルトップ / イフ・ウィ・ネヴァー・ミート・アゲイン / 家を建てて

G.I.ブルース (G.I. Blues)

除隊後初映画のサントラ盤。10週間連続全米チャート1位となり、除隊後第1段のアルバム「エルヴィス・イズ・バック」に続き9枚目のゴールド・ディスクとなった。主題曲「G.I.ブルース」は日本の様々な歌手にカバーされた。ロックから子守唄まで幅広いジャンルの曲を11曲歌っている。
入隊前に比べると大人っぽい落ち着きがあり、ロックを歌うときも以前のような荒々しさはなく洗練されたものだった。劇中ジュークボックスでかかるブルー・スエード・シューズは、デビュー・アルバムのものとは違い新たにレコーディングされており、他の曲と同様に角が取れた歌い方になっていた。
「さらばふるさと」はドイツ民謡をアレンジしたもので、一部ドイツ語でも歌っている。

今夜は恋の気分で / 僕の彼女はこんな風 / フランクフルト・スペシャル / さらばふるさと / G.I.ブルース / ポケットが虹でいっぱい / いかす買い物 / 奴のあだ名はビッグ・ブーツ / マーチで行こう / ブルー・スエード・シューズ / ベストは尽くしたが

 

1961年

歌の贈り物 (Something for Everybody)

A面には、とろけるように甘く、そしてやさしく歌うバラード、B面にはアップテンポな曲を集めた(日本では逆パターンで発売)アルバムで、エルヴィス自身このアルバムの出来には満足していたようである。
アルバム・チャートで3週連続で1位となった。ファンの間でも評価が高い1枚。

ゼアズ・オールウェイズ・ミー / ギヴ・ミー・ザ・ライト / イッツ・ア・シン / センチメンタル・ミー / スターティング・トゥデイ / ジェントリー / アイム・カミング・ホーム / あなたの腕で / 悪いのは僕だ / ジュディ / アイ・ウォント・ユー・ウィズ・ミー / アイ・スリップト、アイ・スタンブルド、アイ・フェル

ブルー・ハワイ (Blue Hawaii)

主題曲「ブルー・ハワイ」を初めとしたハワイアンからロックまで全14曲が入っている。このアルバムは映画とともに大ヒットとなり、全米でアルバムチャート20週間連続1位となり、1年以上ランクインしていた。
映画を観ていなくても、このアルバムを聴くだけでも十分楽しめる。劇中に歌われる「好きにならずにいられない」は後期のステージでの定番のエンディング・ソングとなった。

ブルー・ハワイ / オールモースト・オールウェイズ・トゥルー / アロハ・オエ / ノー・モア / 好きにならずにいられない / ロカ・フラ・ベイビー / 月影の渚 / 私の恋人 / イトー・イーツ / スライシン・サンド / ハワイアン・サンセット / ビーチ・ボーイ・ブルース / 愛の島 / ハワイアン・ウェディング・ソング

 

1962年

ガール!ガール!ガール! (Girls! Girls! Girls!)

映画「ガール!ガール!ガール!」のサウンド・トラック。
「心のとどかぬラブ・レター」はシングルで100万枚売れた。

ガールズ!ガールズ!ガールズ! / 僕を縛らないで / あなたは何処から / 好きになりたくないんだ / 一緒にいようよ / 似合いのカップル / 大地の子 / 心のとどかぬラヴ・レター / 恋のおかげで / 海への感謝 / 小えびの唄 / 壁の耳には聞こえない / 大漁の唄

 

ポット・ラック (Pot Luck)

61年3月から62年3月にかけての4回のレコーディングから集められた曲を集めたアルバムで、めずらしくカバー曲がひとつもない。
「Pot luck」(ありあわせ)ということだが、佳作が多く人気のあるアルバムである。このアルバム以降しばらくサウンド・トラックばかり続くこととなる。

キス・ミー・クイック / 昔を思って / 今すぐ家へ帰りたい / イージー・クエスチョン / ステッピン・アウト・オブ・ライン / 僕は君のもの / 何となくユーウツだ / サスピション / いつまでも忘れまい / ナイト・ライダー / 愛の泉 / 忘れ得ぬ人

1963年

ヤング・ヤング・パレード (It Happened at the World's Fair)

映画「ヤング・ヤング・パレード」のサウンド・トラック。
「破れたハートを売物に」はプロモーションのため映画に先立って発売され、チャートは11位までだったが100万枚売れた。

ビヨンド・ザ・ベンド / リラックス / 博覧会に連れていって / あなたにそっくり / 破れたハートを売物に / 今宵恋して / 綿菓子の国 / おいらの世界 / ハウ・ウッド・ユー・ライク・トゥ・ビー / ハッピー・エンディング

アカプルコの海 (Fun in Acapulco)

映画「アカプルコの海」のサウンド・トラック。
大ヒットした「ボサ・ノヴァ・ベイビー」をはじめ、ラテン・テイストの曲がつまったゴールド・レコード。

アカプルコの海 / 万才!酒、金、恋 / すてきなメキシコ / 悲しき闘牛士 / いとしのマーがリータ / 牡牛と女闘牛士 / スポーツ・カーでは狭すぎる / ここは楽園 / ボサ・ノヴァ・ベイビー / アカプルコの恋唄 / グアダラハラ / ラヴ・ミー・トゥナイト(ボーナス) / がっちり行こうぜ(ボーナス)

 

1964年

キッスン・カズン (Kissin' Cousins)

映画「キッスン・カズン」のサウンド・トラック。
主題曲の「キッスン・カズン」はゴール・レコードとなった。

いとこにキッス / スモーキー・マウンテン・ボーイ / 山には素敵な娘がいっぱい / 両手に花だが / 早く抱いて / 愛はやさしく / あなたとならば / はだしのバラード / 一度でたくさん / いとこにキッス

青春カーニバル (Roustabout)

映画「青春カーニバルのサウンド・トラック。
シングル・カットはなかったが、アルバムはミリオン・セラーとなった。

青春カーニバル / リトル・エジプト / いたずら仲間 / つらいパンチ / すてきな世界 / 激しい恋には深い痛手 / ワン・トラック・ハート / カーニバル・タイム / 見世物小屋 / 地平線にあたらしい日が / イカス車でぶっ飛ばせ

1965年

フロリダ万才 (Girl Happy)

映画「フロリダ万才」のサウンド・トラック。
「スイムで行こう」はシングル・カットされた。サン時代の1954年に録音された「

フロリダ万才 / 春は悩まし / フォート・ロタデールに来たら / 今夜がスタート / 狼コール / 邪魔をしないで / 命をかけて / 私は悪い娘 / スイムで行こう / 僕はあやつり人形 / 彼女が欲しいな / ユール・ビー・ゴーン(ボーナス)

メンフィス・テネシー (Elvis for Everyone)

発売されるアルバムが、映画サウンド・トラックばかりになっていた時期に、RCA在籍10周年記念として久々に出されたスタジオ・アルバム。アルバム・チャートで10位となった。
内容は1954年サン時代の「トゥモロー・ナイト」を初めとして1964年までに録音された、アルバム未収録、あるいは未発表の曲を集めたもの。

偽りの心 / 夏に開いた恋なのに / 君と僕はいつまでも / イン・マイ・ウエイ(映画「嵐の季節」より) / トゥモロー・ナイト / メンフィス・テネシー / 最後のキッス / 僕を忘れないで(映画「嵐の季節」より) / サウンド・アドバイス(映画「夢の渚」より) / サンタ・ルチア(映画「ラスベガス万才」より) / 新しい恋人を見つけた / 恋は激しく

ハレム万才 (Harum Scarum)

映画「ハレム万才」のサウンド・トラック。

ハレム万才 / 砂漠のセレナーデ / 若者よ、東へ行こう / まぼろしの雪 / キスメット / 叩けタンブリン / ヘイ・リトル・ガール / 恋の面影 / はるかなるパラダイス / 恋の野獣 / チャンスを逃がすな

1966年

フランキーandジョニー (Frankie and Johnny)

映画「フランキーandジョニー」のサウンド・トラック。

フランキー・アンド・ジョニー / 今夜はギャンブルで / 植木屋のお嬢さん / チェッセー / 女の生甲斐 / 夢みるブロードウエイ / 腕の中の天使 / 川辺で君と~聖者の行進 / ここはゴキゲン / ハード・ラック・ブルース / いつまでも愛して / 今宵はショウボートで

ハワイアン・パラダイス (Paradise, Hawaiian Style)

映画「ハワイアン・パラダイス」のサウンド・トラック。

ハワイアン・パラダイス / クィーニ・ワヒニのパパイヤ / かゆい背中をかき合おう / ハワイアン・ドラム・ソング / デートはゲーム / 僕はそれで満足だ / 砂のお城 / 恋はストップ / ここは天国 / サンド・キャッスル

カリフォルニア万才 (Spinout)

映画「カリフォルニア万才」のサウンド・トラック。ボーナスが3曲付いた。
エルヴィスがレコーディングした唯一のボブ・ディランの曲「トゥマロー・イズ・ア・ロング・タイム」がある。

カリフォルニア野郎 / アダムと悪魔 / 君は僕のもの / イエスを言うな / 恋は0K? / 浜辺の小屋 / カリフォルニア万才 / スモーガスボード / ひとりに戻ろう / 明日は遠く(ボーナス) / 横町を下って (ボーナス)/ アイル・リメンバー・ユー(ボーナス)

1967年

ダブル・トラブル (Double Trouble)

映画「ダブル・トラブル」のサウンド・トラック。
童謡「オールド・マクドナルド」をアレンジして歌ったものがある。

ダブル・トラブル / 心から愛してくれたなら / 恋が出来たら / ミニ・スカートのお嬢さん / 夜の町 / オールド・マクドナルド / アイ・ラブ・オンリー・ワン・ガール / もっと世界中を見たい / イット・ウォント・ビー・ロング (ボーナス)/ ネヴァー・エンディング (ボーナス)/ ブルー・リバー(ボーナス) / ワット・ナウ、ワット・ネクスト、ホエア・トゥ(ボーナス)

ブルー・マイアミ (Clambake)

映画「ブルー・マイアミ」のサウンド・トラック。
劇中の曲は7曲のため、ボーナス・トラックが5曲あった。

ギター・マン(ボーナス) / ブルー・マイアミ / フー・ニーズ・マネー / 快適な家 / コンフィデンス / ヘイ・ヘイ・ヘイ / 愛しているのに / ザ・ガール・アイ・ネヴァー・ラブド / ハウ・キャン・ユー・ルーズ(ボーナス) / ビッグ・ボス・マン(ボーナス) / シンギング・ツリー(ボーナス) / ジャスト・コーツ・ミー・ロンサム(ボーナス)

ゴールデン・ヒム (How Great Thou Art)

久々の映画と関係ないアルバム。RCAは乗り気でなかったが、エルヴィス本人が強くゴスペル・アルバムを作りたいと望んでいて、結果的に大ヒットした。「偉大なるかな神」はエルヴィスが最も好んだ曲で、後のステージでもよく取り上げられた。「涙のチャペル」だけは1960年のアルバム「心のふるさと」のセッションでレコーディングされ、5年間のお蔵入りの後、1965年にシングル・カットされヒットした曲。このアルバムはエルヴィス初のグラミー賞を受賞した。

偉大なるかな神 / 園にて / 大いなる人 / はるか彼方 / わががたわらに立ちて / 神がなければ / 高きところに / 主の御許に行かん / やがていつの日か / 主がわれと共に歩まなければ / ラン・オン / 誰もひとりでは立てない所 / 涙のチャペル

1968年

スピードウェイ (Speedway)

映画「スピードウェイ」のサウンド・トラック。
エルヴィスの歌は6曲で、1曲は共演のナンシー・シナトラの曲、5曲のボーナス・トラックが加えられて発売された。

スピードウェイ / 歌ほど素敵なものはない / お前にはまだ早い / 二人は誰? / 国家に奉仕 / その気でいこう / 素敵なあなた(ナンシー・シナトラ) / 五人のお寝坊さん / ウエスタン・ユニオン(ボーナス) / マイン(ボーナス) / ゴーイング・ホーム(ボーナス) / サポーズ(ボーナス)

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2021年4月30日