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1956年
エルヴィス・プレスリー登場! (Elvis Presley)
エルヴィスの原点といえる、「ブルー・スエード・シューズ」でいきなりエルヴィスの声から始まる衝撃の一枚。移転したRCAビクターから発売となったファースト・アルバム。1曲が2分から2分半程度と短く、全12曲が収録されている。このうち5曲はRCA移転前のサン・レコードで録音されたもの。
19歳から21歳の荒々しく、またみずみずしいエルヴィスの歌声を聞くことができる。このアルバムは10週連続1位を記録し、およそ1年間チャート・インした。
ブルー・スエード・シューズ / 当てにしてるぜ / アイ・ガット・ア・ウーマン / ワン・サイデッド・ラブ・アフェア / アイ・ラブ・ユー・ビコーズ / ジャスト・ビコーズ / トゥッティ・フルッティ / お前が欲しくて / 座って泣きたい / あなたを離さない / ブルー・ムーン / マネー・ハニー
エルヴィス (Elvis)
2枚目のアルバムにはファースト・アルバムと似たような若いエルヴィスの魅力がたっぷりの12曲。その中の1曲「オールド・シェップ」は、エルヴィスが10歳のときにコンテストに出て2位となったときに歌った曲で、エルヴィス自身のピアノ伴奏で聴ける。このアルバムも数週間のうちに1位となった。
陽気に行こうぜ / ラブ・ミー / ブルー・ムーンがまた輝けば / のっぽのサリー / ファースト・イン・ライン / 悩まされて / 恋がかなった / オールド・シェップ / レディ・テディ / どこでも天国 / 浮世の仕打ち / こんな気持がわかるかい
1957年
エルヴィス・クリスマス・アルバム (Elvis' Christmas Album)
当時は、よく知られた賛美歌をエルヴィスが下品にロックン・ロールで歌ったとか、クリスマス・ソングを汚したということで教会が怒り、多くの放送局で放送禁止になったという。それまでのアルバムとは全く違った趣きで、軽いノリで歌うクリスマス・ソング、静かに歌い始め最後には熱唱する曲、エド・サリバン・ショーで歌った「谷間の静けさ」などが入っている。
サンタが町に来る / ホワイト・クリスマス / サンタクロースがやって来る / クリスマスは我が家で / ブルー・クリスマス / サンタが彼女を連れて来る / ベツレヘムの小さな町で / きよしこの夜 / 谷間の静けさ / アイ・ビリーブ / 主よ導き給え / イット・イズ・ノー・シークレット
さまよう青春 (Loving You)
映画で歌われたオリジナル・ソングが7曲と次の映画「監獄ロック」で使われる予定の曲など5曲が入っている。映画で歌われた「テディ・ベア」は大ヒットとなった。
歌が上手くて貧乏から全米スターになるといいうエルヴィス自身の物語にかぶる内容の映画で、生き生きとしたロックン・ロールから優しく歌うバラードまでが散りばめられている。
ミーン・ウーマン・ブルース / テディ・ベア / ラビング・ユー / ゴット・ア・ロット・オブ・リヴィング / ロンサム・カウボーイ / ホット・ドッグ / パーティー / ブルーベリー・ヒル / トゥルー・ラブ / ドント・リーヴ・ミー・ナウ / 愛していると言ったっけ? / アイ・ニード・ユー・ソー
1958年
闇に響く声 (King Creole)
映画はジャズのメッカ、ニュー・オリンズでロケされた。エルヴィスの役は歌手で、映画の中で11曲歌っている。曲のバックには管楽器が多用され、南部の雰囲気を出している。ジャズっぽいものからブルース、ロックン・ロール、バラードといろいろな曲が歌われている。
シングル・カットされて先行発売された「冷たい女」とサントラ盤はともにミリオンセラーとなった。「キング・クレオール」や68年カムバック「TVスペシャル」のオープニングに使われた「トラブル」など佳曲が多く、映画を観なくても楽しめるアルバム。
キング・クレオール / 君と生きる限り / 冷たい女 / トラブル / ディキシーランド・ロック / 訳はゆるして / ラヴァー・ドール / ざりがに / ヤング・ドリームズ / さらばハイスクール / ニュー・オリンズ