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ラスベガス公演

1969年

1968年末のTVカムバック・スペシャルで大成功したエルヴィスは、映画出演契約の終了を契機に本格的な音楽活動を再開し、ライヴ・コンサートへの復帰しを目指した。丁度タイミングよく、その年にスベガスに当時世界最大の客室数、巨大で豪華なショー・ルームを誇る「インターナショナル・ホテル」が完成予定であった。すべてが噛みあい、同年7月31日から8月28日までの29日間で合計57回の公演が実現した。この公演はそれまでのラスベガスの記録をすべて塗り替えた。述べ10万人以上の観衆を魅了し、エルヴィスの復活を決定的なものとした。

この年のステージでは、自分の曲を中心に歌っている。エルヴィスはよくしゃべり、様々な方法で観客を楽しませ、自分も楽しんだ。客の女性とのキッスは完全にショーの一部となっていった。ショーの中で一番盛り上がったのは「サスピシャス・マインド」だった。シングル発売され、約7年ぶりにチャート1位となった。ショーはすべて「好きにならずにいられない」で締めくくった。

このときの模様は、「エルヴィス・ライヴ・イン・ラスベガス」のディスク1で聴くことができる。ただし、選曲されたものでステージ通してのライヴ録音ではない。この後、エルヴィスのステージは回を重ねるごとに洗練されていくが、逆にこの頃はまだ粗削りな魅力に満ちていた。

「エルヴィス・ライヴ・イン・ラスベガス」

Live In Las Vegas

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ある日のセットリスト

オープニング / ブルー・スエード・シューズ / アイ・ガット・ア・ウーマン / 恋にしびれて / やさしく愛して / 監獄ロック~冷たくしないで / ハート・ブレイク・ホテル / ハウンド・ドッグ / メモリーズ
ミステリー・トレイン~タイガー・マン / モノローグ(ライフ・ストーリー) / ベイビー、ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ / ランナウエイ / 今夜はひとりかい? / イエスタデイ~ヘイ・ジュード / バンド紹介 / イン・ザ・ゲットー / サスピシャス・マインド / ワッド・アイ・セイ / 好きにならずにいられない / クロージング・ヴァンプ
(1969.8.12 ディナー・ショー)

1970年

1969年夏に大成功したラスベガスからわずか半年後、1970年1月~2月に2度目の公演が行われた。あまりに間隔が短く、閑散期のラスベガスに出演する計画は疑問視されたが、杞憂に終わった。
公演開始前にほとんどのチケットが売り切れ、エルヴィスが出演している期間、ホテルは連日満員だった。通常、コンサートの客は飛行機で来てショーを観て帰ってしまうが、エルヴィスの場合は熱狂的ファンが多く、ホテルに2週間泊まり込んですべてのショーを観て帰った。

二度目の公演からは他のアーティストによりヒットした歌を積極的に取り上げた。その歌い方は、観客の元歌に対する記憶を塗り替えるほどだった。エンディングはやはり「好きにならずにいられない」で、そのときのすさまじい拍手と歓声は「これほどのものは一度も観たことがない」とベテラン給仕頭に言わせるものだった。

8月には3度目のラスベガス公演を成功させた。この公演の模様は映画「エルヴィス・オン・ステージ」で観ることができる。

「エルヴィス・オン・ステージ」

エルヴィス・オン・ステージ

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ある日のセットリスト

オープニング / ザッツ・オール・ライト / アイ・ガット・ア・ウーマン / ハウンド・ドッグ / やさしく愛して / ドント・クライ・ダディ~イン・ザ・ゲットー / 君を信じたい / ストレンジ・イン・ザ・クラウド / メイク・ザ・ワールド・ゴー・アウェイ / スゥイート・キャロライン / ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィング・フィーリング / ポーク・サラダ・アニー / バンド紹介 / ワンダー・オブ・ユー / ハート・ブレイク・ホテル / ブルー・スエード・シューズ / ワン・ナイト / 恋にしびれて / 明日に架ける橋 / サスピシャス・マインド / 好きにならずにいられない / クロージング・ヴァンプ
(1970.8.13 ディナー・ショー)

ラスベガス定期公演

エルヴィスは1969年7月31日の初回公演から1976年12月までの7年間に、1日2回公演で合計600回以上もの公演を行いチケットは完売だった。公演中は最上階の30階にある「エルヴィス・スィート」と呼ばれる部屋に宿泊し、ステージと部屋を往復していた。
ステージは20時15分~ディナー・ショー、0時~ミッドナイト・ショーの1日2公演が基本だった。
ラスベガス公演をノーカットで観られる映像はないが、ライヴ音源はいくつか発売されている。
エルヴィスのコンサートの定番のオープニング:ツァラトゥストラはかく語りき(映画「2001年宇宙の旅より」)は、1971年1月の公演から始まっている。

ラスベガス定期公演一覧
① 1969年7月31日~8月28日 57公演
② 1970年1月26日~2月23日 57公演
③ 1970年8月10日~9月8日 59公演
④ 1971年1月26日~2月23日 57公演
⑤ 1971年8月9日~9月6日 57公演
⑥ 1972年1月26日~2月23日 57公演
⑦ 1972年8月4日~9月4日 64公演
⑧ 1973年1月26日~2月23日 57公演
⑨ 1973年8月6日~9月3日 58公演
⑩ 1974年1月26日~2月9日 29公演
⑪ 1974年8月19日~9月2日 29公演
⑫ 1975年3月18日~4月1日 29公演
⑬ 1975年8月18日~8月20日 5公演
⑭ 1975年12月2日~12月15日 16公演
⑮ 1976年12月2日~12月12日 15公演

セットリスト~最後となったラスベガス公演

ツァラトゥストラはかく語りき / シー・シー・ライダー / アイ・ガット・ア・ウーマン~アーメン / ラヴ・ミー / マイ・ウェイ / フェアリー・テール / ユー・ゲイヴ・ミー・ア・マウンテン / 監獄ロック / リトル・シスター / オー・ソレ・ミオ~イッツ・ナウ・オア・ネヴァー / トライング・トゥ・ゲット・ユー / ハッピー・バースデイ・トゥ・チャーリー・ホッジ / ブルー・スエード・シューズ / ブルー・クリスマス / Softly As I Leave You / 今夜はひとりかい? / ザッツ・オール・ライト / 明日に架ける橋
ファーザー・アロング / バンド紹介 / アーリー・モーニング・レイン / ワッド・アイ・セイ / ジョニー・B・グッド / ラヴ・レターズ / スクール・デイ / 心の痛手 / サッチ・ア・ナイト / スゥイート・キャロライン / 好きにならずにいられない / クロージング・ヴァンプ
(1976.12.12 ミッドナイト・ショー)

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2021年5月22日