エルヴィスに関する書籍は、伝記からあやしい暴露本までさまざまなものが多々あります。特に日本語に翻訳されていないものは、本当に数え切れないほどあります。
ここでは、このサイトを制作するにあたって参考にさせていただいた書籍を中心に紹介させていただきます。
目次
- エルビス(ELVIS) ジェリー・ホプキンス、片岡義男訳(1971年)
- ぼくはプレスリーが大好き 片岡義男(1971年)
- エルヴィス登場(Last Train to Memphis)ピーター・ギュラルニック、三井 徹 訳(1997年)
- エルヴィス・プレスリー 世界を変えた男 東理夫(1999年)
- ELVISを夢見て 鈴木一彰(2005年)
- 魅惑のエルヴィス そのすばらしき世界 田中タケル(2007年)
- エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー 前田絢子(2007年)
- エルヴィス・プレスリー アルバム随想 湯川れい子(2012年)
- エルヴィスの真実 ゴスペルを愛したプレスリー ジョー・モスケイオ、中嶋典子訳(2016年)
エルビス(ELVIS) ジェリー・ホプキンス、片岡義男訳(1971年)
おそらく最初に書かれた詳しいエルヴィスの伝記もので、今となっては古典のような存在です。入念な取材に基づいた、文字がぎっしり詰まった写真がほとんどない分厚い本です。個人的には40年以上前に読んだ、初めてのエルヴィスについて書かれた本で、懐かしい思い出です。
エルヴィスがラスベガス公演を成功させ、ステージに復活した時期に書かれたもので、近いうちに世界ツアーに出て行くだろうと書かれています。
ぼくはプレスリーが大好き 片岡義男(1971年)
エルヴィスについてだけ書かれた本ではありません。1950年から60年代のポピュラー音楽、文化、経済、社会を通して同時代のアメリカを論じ、高い評価を受けている作品です。
中古本はプレミアムな値段となっています。この作品は「エルヴィスから始まった」と改題、改訂・追記され、青空文庫版として公開されています。(https://www.aozora.gr.jp/cards/001506/card56823.html)
エルヴィス登場(Last Train to Memphis)ピーター・ギュラルニック、三井 徹 訳(1997年)
音楽評論家として高い評価を受ける著者が、数百人へのインタビューをもとに、曲解や誤解に満ちたエルヴィスの生涯をできるだけ客観的に描こうとした伝記です。
エルヴィスの誕生から入隊直後に母親が亡くなるまでの期間のものですが、500ページ以上の大作です。
同著者には、この著書の後半となる「エルヴィス伝ー復活後の軌跡」があります。
エルヴィス・プレスリー 世界を変えた男 東理夫(1999年)
エルヴィスの音楽性形成に大きく影響した幼少期からハイスクール時代、そしてロックンロールの誕生から兵役までが詳しく書かれています。
米国の音楽、食文化に造詣の深い著者が、エルヴィスを通して米国という国家の一面を描こうと試みたと記されています。
ELVISを夢見て 鈴木一彰(2005年)
1954年のデビューから1973年まで、日本でエルヴィスがどのようにとらえられ、どういう評価を得ていたのか、日本のエルヴィス史といった趣の著書です。エルヴィスの熱狂的ファンである著者が膨大な資料をもとに当時を再現されています。
魅惑のエルヴィス そのすばらしき世界 田中タケル(2007年)
サン・レコード時代、1950年代のテレビ出演、エド・サリヴァン・ショー出演、31本の映画の詳細、ステージ、エルヴィス関連の人名辞典等々、様々なデータが整理された多くの写真をまとった、ファンクラブの情報誌「THE ELVIS」の別冊です。B5サイズです。
エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー 前田絢子(2007年)
人種差別が厳然として残っていた1950年代のアメリカ、その壁を、音楽を通して自然に突き破っていったエルヴィス。アメリカ南部研究に関わる著者が、当時の文化、社会背景、宗教との関わりからアメリカン・ヒーロー「エルヴィス・プレスリー」を分析されています。
エルヴィス・プレスリー アルバム随想 湯川れい子(2012年)
かつてのエルヴィス・ファンのための雑誌「月刊ELVIS」に連載されたアルバム解説を一冊にまとめたものです。エルヴィスの大ファンである著者が、音楽評論家としての解説ではなく、ひとりの女性ファンの視点でやさしく語られています。
エルヴィスの真実 ゴスペルを愛したプレスリー ジョー・モスケイオ、中嶋典子訳(2016年)
エルヴィスのバックコーラスを務めたゴスペル・グループ「ジ・インペリアルズ」の一員としてエルヴィスと時間を過ごした著者が、ゴスペル歌手としてのエルヴィスについて語っています。ゴスペルを歌うことによって神と向かい合っていたクリスチャン・エルヴィスを、著者自身の経験をもとに暖かく描いています。