目次
- 1960年
- 本命はお前だ (Stuck on You)
- イッツ・ナウ・オア・ネヴァー (It's Now or Never)
- 今夜はひとりかい? (Are You Lonesome Tonight?)
- 1961年
- サレンダー (Surrender)
- 好きにならずにいられない (Can't Help Falling in Love)
- 1962年
- グッド・ラック・チャーム (Good Luck Charm)
- 心の届かぬラヴ・レター (Return to Sender)
- 1963年
- 悲しき悪魔 ((You're The) Devil in Disguise)
- ボサ・ノヴァ・ベイビー (Bossa Nova Baby)
- 1964年
- キッスン・カズン (Kissin' Cousins)
- ラスベガス万才 (Viva Las Vegas)
- 1965年
- クライング・イン・ザ・チャペル (Crying in the Chapel)
- 1966年
- フランキー・アンド・ジョニー(Frankie & Johnny)
1960年
本命はお前だ (Stuck on You)
1959年11月にはヒットチャートからエルヴィスの名前が消えていたが、除隊後に発売のアナウンスとともに歌う前から100万枚の注文があった軽快なロックナンバー。
初期のレコード・ジャケットを印刷した時点では曲名が決まっていなかったため、ジャケットには曲名がなく、中のレコードのレーベルが見えるように工夫されていた。
イッツ・ナウ・オア・ネヴァー (It's Now or Never)
除隊後2枚目のシングル。ナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」を基にした曲で、西ドイツ駐留中に気に入って新しい歌詞で歌うことを本人が希望していた。オペラの唱法のひとつであるベルカント唱法を身につけて歌いあげた初のカンツォーネで、当時聴いた人々はそれまでのエルヴィスとの違いに相当驚いただろうと思われる。
5週間第1位となり100万枚以上売り上げた。
全世界では、エルヴィスにとって最大の2200万枚売れたとされている。
1970年代のコンサートでもよく選曲されている。
今夜はひとりかい? (Are You Lonesome Tonight?)
語りかけるような調子のバラード。「イッツ・ナウ・オア・ネバー」より大きなヒットとなり発売第1週で100万枚を売上げた。
歌の選曲に関しては一切口出ししなかったパーカー大佐が妻のために歌ってほしいと頼んだと言われている。当時の女性シンガーがこぞってアンサー・ソングを返した。
1961年
サレンダー (Surrender)
「イッツ・ナウ・オア・ネヴァー」に続いてナポリ民謡「帰れソレントへ」をアレンジした曲。オペラばりの歌唱法を身につけ、エンディングを歌い上げた。
あらゆる世代に受け入れられあっという間に400万枚を売り上げた。
好きにならずにいられない (Can't Help Falling in Love)
映画「ブルー・ハワイ」で使われた曲で1位にはならなかったが、エルヴィスの代表的なバラードのひとつ。
1970年代のコンサートでは定番のクロージングとなった。結果的に、1977年6月26日エルヴィスが最後にコンサートで歌った曲となった。
1962年
グッド・ラック・チャーム (Good Luck Charm)
ゆったりとしたミディアム・テンポの明るい曲を、エルヴィスが優しく歌っている。
ヒット・チャート1位となり、同一アーティストでの7年連続全米N0.1という記録を作ったが、この後7年間1位から遠ざかる。
心の届かぬラヴ・レター (Return to Sender)
映画「ガール・ガール・ガール」の挿入歌だが、映画に先立って発売されヒットした。
ミディアム・テンポの心地よいエルヴィスらしい曲。映画ではナイトクラブで黒い衣装をまとい踊りながら歌う。
1963年
悲しき悪魔 ((You're The) Devil in Disguise)
全米チャートは3位、日本では洋楽歌番組で長期間上位にチャート・インしていた。ポップス的にアレンジされた軽快なロック・ナンバー。
ボサ・ノヴァ・ベイビー (Bossa Nova Baby)
映画「アカプルコの海」の中の曲。純粋なボサ・ノヴァではないが、かっこよくツイストを踊りながら歌う。
1964年
キッスン・カズン (Kissin' Cousins)
同名映画の主題曲。チャートは12位まで上がり、ミリオンセラーとなった軽快なナンバー。
ラスベガス万才 (Viva Las Vegas)
大ヒット映画「ラスベガス万才」の主題歌。オープニング、劇中、エンディングと3回使われている。聞いててウキウキしてくるような軽快なナンバー。
1965年
クライング・イン・ザ・チャペル (Crying in the Chapel)
1960年のアルバム「心のふるさと」の一曲としてレコーディングされたが満足できずに棚上げされていた。1965年シングル盤として発売されたところ、映画と関係ない久々の曲ということもあってヒットした。
1966年
フランキー・アンド・ジョニー(Frankie & Johnny)
同名映画の主題曲。チャートでは25位まで上がったミリオンセラー。この曲を最後に、「明日への願い」までゴールド・レコードがなくなる。
古いブルースのカバー曲を、軽快に歌っている。